身近で起きた水難事故。改めて水の怖さを痛感しました
今回は水難事故のお話になります。
苦手な方はここで閉じてください。
しばらく前になりますが、近所で子供一人が溺れて命を落とすという、本当に辛い水難事故がありました。
実は私、車で事故が発生する直前に近くを通ったんです。
車の後部座席からだったので、じっくりは見てないんですが、それなりに大きい川なのに上半身裸で泳いでる男の子たちが数人いるのが見えました。
危ないなぁ
川って怖いのに
流されないといいな
と思いながら眺めていました。
それから2,30分ほどたった頃、サイレンの音が鳴り響き、ヘリコプターの音も大きく聞こえてきました。
うそ…
まさか、さっきの子達じゃないよね…
遠くから見ると、たくさんの消防車両やパトカー、救急車、そしてさっき男の子たちが泳いでいた川の上をずっとホバリングしているヘリコプター。
これは…
…まさか、本当にさっきの子達…?
うそでしょ…
ダメだよ!まだ子供だったよ!!
どうか!どうか!どうか!!!
どうか助かって!!!
無事に見つかって!!!
私は遠くから祈ることしかできませんでした。
しかし、しばらくすると、残念なことに男の子一名が命を落としたというニュースが流れてしまいました。
男の子…
やっぱりさっき見た子達の中の子か…
私が男の子たちを見たのは、サイレンが鳴り響く2,30分前。
時間的に考えると、もしかしたらちょうど溺れていた時かもしれない。
一気に恐ろしくて恐ろしくてたまらなくなりました。
それと同時に、その子のお母さんのことが心配でたまらなくなりました。
どこの誰かもわからない赤の他人。
けど、私も子を持つお母さん。
同じ親として、その子のお母さんが今一体どんな状況なのかを考えると胸がはちきれそうで苦しくなってきました。
きっと朝はいつもみたいに送り出したんだろう
まさかこのままもう会えないなんて、微塵も思わず、普通に送り出したんだろう
それが夜には変わり果てた姿で帰ってくるなんて
まだその子がいるような、生活感溢れる家
嫌でもそこにいなくちゃいけない
そんなにすぐ、受け止められるはずがない
きっとずっと苦しむんだろう
そしてずっと自分を責めてしまうんだろう
あの時止めておけばよかった…って
一緒にいた友達もずっと後悔するんだろう
川なんていかなければよかったって
お母さんは悪くない
友達も悪くない
きっと、誰も悪くないだろうに
日常が日常でなくなる怖さ
大切な人が一瞬でいなくなる怖さ
どうしてこんなに辛いことが起きてしまうのか
どうしてこんなに辛い目に合わなきゃいけない人がいるのか
自分だってわからない
明日、ものすごく大変なことが起こるかもしれない
うちの日常もなくなってしまうかもしれない
普通に過ごせていることはすごいこと
命があるだけでありがたい
いろんなことを考えさせられました。
改めて思うことは、水は怖いということ。
今回の出来事を子供たちにも話しました。
そして、絶対に子供達だけでは川に行かないということを、強く強く約束しました。
夏が来る前に、みなさんもお子さんとぜひ、水とのつきあい方を今一度お話しください。